あることを選択するということは
他を選択しないということ
そのどちらの方が自分にとって良いのかは
選んだ自分が決めることでしかない
Aを選べばAを選んだ人生
Bを選べばBを選んだ人生
そのどちらもがベストなのだと思う
選ばなかったBを選んだ方が
Aより良かったのかもしれない、と思うことは
Aの選択に覚悟が無いのと
Aの良い面を見出せていないから
選んだAを自分にとってのベストに
していけば良いのだ
この教えは祖父が私に聞かせてくれたこと
私がちょうど成人する少し前に
このようなことを言ってくれた
それから時折選択に迷いそうになる時に
この言葉を思い出す
何を選んでもベストなら
何も怖がらずに、思うように
なんでもやってみれば良いのだ
もし失敗した、と思っても
それは良い経験と思って
経験できたことに、やはり自分にとっての
ベストだったと思えば良い
今日はふとそんなことを思い出した
この祖父は母方の祖父で
娘である母も、そして孫の私も
祖父が大好きだった
お酒と議論が好きで、世話好きで
皆から慕われていた
今はずっと暮らした大阪を離れ
私の叔父にあたる東京の息子夫婦の近くの
施設で祖母と共に暮らしている
そしてもう母のことも私のことも
誰なのかは分からない
大好きな本も読むことはできず
話すこともあまり良く理解できない
今はなかなか会えないけれど
ふと思い出し、会える時に会っておきたいと
思った
例え私のことが分からなくても
全てはベストと言ってくれた祖父は
力強く頼もしく感じるだろう
そして例えどれを選択しても
大変だと思うようなことが待っていたとしても
乗り越えられない選択肢はきっと
与えられていないと思う
何を選択してもベスト
このことを改めて心に留めておきたいと思う
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