雪の日

 

雪が降った

寒いのが苦手なので

雪が降ると

「寒いな」

「通勤が大変になるな」

こういうことが真っ先に

頭に浮かんでしまう

けれど今回は思考の変換

雪の美しい白い景色に

焦点を当てた

屋根にうっすら積もった雪は

誰にも触れられずに

美しい形状を保ったまま

ビルの窓から見下ろす景色は

いつもと違って

何となく特別に感じた

そう思うと

少し嬉しくなって

うっすら積もった雪道を

気をつけながらも

難なく歩けた自分にも

何となく嬉しくなってきて

帰宅してから

少しだけワインを頂いた

確かに帰りの電車は遅れ

満員電車で気持ちが

良いものではなかった

けれど、どこに焦点を当てるかで

見える世界

自分の心持ちは

全く変わってくる

雪が降るくらい

寒い日でも

元気に帰宅できた

自分を褒めて

もう溶けてしまうであろう

儚い雪の白い美しさを

思いながら

夜を過ごす

今までの私では

考えられないくらいの

思考転換

けれど、こうして

幸せや感謝の気持ちは

生まれてくる

今年初の雪の日は

いつもより嬉しい

雪の日となった