2021/07/26

欲しいのは音ではなく、心

 


慌てていたり、急いでいると

つい大きな音を立てたり

物をガサツに扱いがちだ


分かる、余裕がないと

つい気持ちが次へ次へと

向いてしまい、一つ一つの動作が

荒くなってしまう


だが、そんなときは

その瞬間の意識が無くなっている

そこに心が無くなってしまっている状態


それはエレガンスではない


その一つの指標は大きな音

大きな音が出ていたら

その瞬間の意識がないと思っていい


扉をバタンと閉める

バタバタと歩く

ドンと物を置く


全てその最後の瞬間までの

意識がないから

大きな音が出てしまう


私は大きな音を立てられるのが

昔から非常に嫌いで

とにかくバタン、やドン、という音が

聞こえるたびに胸に不快な気持ちを

抱えていた


急な大きな物音は

その空間に異物が侵入したような

気がしないだろうか


自分がそういう大きな音を立てないように

気をつけることはもちろん

周りでそういう音がしても

心を持っていかれないように

することも大切だ


ここはなかなか難しいが

目の前の自分のことだけに集中し

気に留めないこと


ハイヒールでも

最後に着地する瞬間まで気を使う

そっと置きにいく

美学のプラチナコースでも

例えばコートを脱いで

手で持つ瞬間まで意識をする

ふわっと空気を含むように


そこに欲しいのは

音ではない、心だ

最後まで、心を込めて


ちょっとした意識がけで

エレガンスは生まれる

是非とも日常での音に意識を向けて

美しさを見つめてみてほしい


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